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最終更新日:2024年11月18日
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本研究では、我々は神戸ビーフの魅力の一つである「美味しい香り」の鍵成分と考えられるγ-ラクトンに注目し、これまで測定に多大な労力を要したγ-ラクトンの安定同位体測定に変わる測定法の開発として、γ-ラクトンに反応する嗅覚受容体を探索する。
また、γ-ラクトンの生成過程に関わる「脂質代謝酵素」を推定し、神戸大学で所有する神戸ビーフの全ゲノムDNA塩基配列データと照らし合わせ、神戸ビーフの美味しい香りに関連が期待される選抜マーカーの候補遺伝子の探索を実施する。
神戸ビーフに代表される肉牛生産は神戸が世界に誇る地場産業である。しかしながら、肉牛ふん尿の資源化・環境対策には課題がある。本研究では、メタン発酵・堆肥化のハイブリッド処理に接続可能な肉牛ふん尿の固液分離を検討し、固形分は堆肥化へ、液分はメタン発酵への新規ハイブリッド処理に関する研究を行う。提案する新規プロセスの開発に成功すれば、堆肥の高品質化、メタン発酵による再生可能エネルギーとバイオ液の産出によって耕畜食連携に貢献できる。
本研究では、金属加工業界の高齢化と後継者不足に対応し、医療機器開発に必要なカスタマイズ生産を実現するため、同時5軸加工の加工プログラムを自動で生成するシステムを開発する。このシステムにより、生産効率の向上、コスト削減、加工精度の向上が期待され、迅速な市場投入とカスタマイズ医療機器の提供が可能になる。
本研究では、潜水士が四肢を使用して構造物や海底に接地して姿勢を安定させて作業を行うことを水中ロボットで実現し、潜水士が実施している作業のうちロボットで置き換えられる範囲を拡大することを目指す。
具体的な実施内容は、1年目で各7自由度の双腕水中ロボットアームの開発並びに本学が有するROVへの搭載を実施してハードウェアを完成させる。2年目は双腕操作用のコントローラの開発並びに水槽実験を実施する。人口減を見越したとき、双腕と水中ロボット本体の動作はより少人数で実施できることが望ましいため、1~2名で機体を操作できるコントローラを検討開発する。これを水槽で実験したのち、余力があれば実海域にて実証実験を実施する。